尾上祐一提供サウンドマガジン
世紀末の音宇宙
さて、昨年暮より流動性即興団体Sarigama Oil Vending Orchestraに色々参加させて頂いて
いたのですが、これは、昨年末に高円寺にあるマニュエラカフェで行われたDJ企画に参加したときにやっ
たアイデアをもう一度尾上宅にてしっかりレコーディングして見たと言う物です。録音の経
過を説明しますと、DJ素材(Basic Session)としてSarigamaのスタジオ演奏を上記5人で
とり、それをまわしながら、他のDJ素材として辻さんのSamplerや尾上のMAXを使ったコン
ピューター演奏やノイズをコラージュしてみました。さらに、年末出会うべくして出会ったか
のような自作シンセミュージシャン米本実さんにも急遽そのOverdub sessionに参加してもら
いました。アシッドジャズ風なベーシックトラックに、辻、尾上、米本の変態ノイズ&音響が
絡みます。なお、この抜粋では田島さんという方の笙を、辻さんがサンプリングたものをド
ローンで響かせています。
Viva! 電子音
次は、その米本実さんと初めて会ったときに行ったセッションを紹介します。ここでは、パ
フォーマンスを行った3人がそれぞれ米本さん制作の電子楽器をプレイしております。
この米本企画の電子楽器達はDeadTecnorogyというブランドがつけられており、今回は小物を
3つ、4つ尾上宅に持って来てもらいました。
それぞれの機能を簡単に説明しますと、米本さんがやっているのが録音済みのアナログテープ
を再生ヘッドでスクラッチするMug Scan、尾上が赤外線リモコンの波を音に変換するリモコン
キャッチャー、田中さんが、CDS受光素子を発振器につけてテルミンのように音程をコント
ロールする0号機、というように、それぞれユニークなインターフェースとサウンド変換機能
を持っております。子供の頃味わった電子音の感動の原点みたいなものが見えて来ます。米本さんは、多方面で
活躍しておりますが、その一つである
LoveSynthsizerというグループのHPは、
こちらに有り、そこにはDeadTecnorogyの紹介ページもあります。
で、サリガマが2月22日に行ったセッションは、辻さんのかき集め力をみせつけられる
総勢15人程の文字どおりオーケストラという感じの物になりました。上記の人々のほかにも
何人かいましたけど、ごめんなさい名前も知らぬままだったのでどうしようも有りません。
この時、7曲ほどの一寸した決め事をした即興を行ったのですが、ここでは、ノイズ主体の
ピースとパーカッションが主体となったピースを編集したものを御聴き頂きます。後半の
ジャンベ主体の演奏は、早坂さんのAltoソロの後、米本さんの発信音ソロにバトンタッチさ
れます。。
Special Thanx to Buyo-Buyo-Igor辻 様
ノイズとパーカッション(膨張したサリガマ)
RealAudio ra 230k
Performed by Sarigama Oil Vending Orchestra
Member:
イゴール 辻:Sampler,PowerBook
尾上 祐一:Noise synth
米本 実 :Dead tecnorogy devices "0号機、MugScan、Nakarzwell"
田中 敬一:Noise Guitar
狩俣 道夫:soprano sax
早坂 克宏:Alto Sax
若尾 空:Clarinet
中野ジャンベ隊(3名):Jimbe Drums
山崎 悟:Drums
etc.
このホームページでは、ご覧になっている方からのサウンドも募集しております。
貴方がやった、ちと変わった音楽パフォーマンスをテープ、スタンダードMIDIファイル、
或は、サウンドファイルでお送り頂ければ、その抜粋を本ホームページにて紹介させて頂きたい
と思います。(上手い、ヘタクソは問いません。フリーキー、スペイシー、笑えるもの等等を期待してます)
先ずはこちらまでメール頂けると幸いです。また御意見御感想もこちらまで、
onoue@din.or.jp
一緒にインプロバイズして見ませんか。東京近郊にお住まいの方とならオフでお会いして
音の会話を楽しむ事も出来るかもしれません。私は、主にギター、尾上胡弓、ノイズジェネレータ
などがレパートリーです。興味お持ちのプレイヤーの方、メール頂けると幸いです。
onoue@din.or.jp
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尾上鳥小屋サウンド研究室
SARIGAMA's Oil Vending Orchestra